【投資信託】銘柄の選び方!最低限確認すべき項目をピックアップ!
結論:確認すべき項目一覧
先に結論(項目の一覧)を書きます。それぞれの説明は後述します。
・運用方針:考えに賛同するか
・運用コスト:コストは安いか
・決算回数:少ないか
・純資産総額:50億以上あるか
・運用実績:何年も実績があるか
・ベンチマーク:乖離していないか
内容:項目毎に説明する
投資信託を選ぶ際には、各銘柄に用意されている目論見書という資料に目を通します。 これはその投資信託の説明書のようなものですので、これを見て銘柄を選ぶことになります。
また、実際に投資信託を購入し、運用を始めると定期的(原則、決算ごと)に運用報告書という資料が交付されます。 これは投資信託がどのように運用されて、その結果どうなったかが記載された資料です。
目論見書と運用報告書の中でも確実に確認しておいて欲しい項目をピックアップしました。
目論見書と運用報告書の項に分けて説明します。
目論見書
運用方針
その投資信託がどのような方針・考え方で運用しているかが記載されています。
収益を上げるためアクティブに運用する方針なのか、目標の指数(ベンチマーク)に連動するインデックス運用なのか、など。
この項目で自分の運用方針に一致している投資信託を選ぶことが大前提です。
組み入れ銘柄を確認してみるのも参考になるかと思います。
運用コスト
主に2種類の運用コストがある。
- 購入時手数料
- 運用管理費用(信託報酬)
もちろん安いに越したことはない。
最近はインターネットで購入すれば購入時手数料が無料(ノーロード)のものが多くあるので、購入時手数料が無料のものから選ぶと良い(有料だから優秀とも限らない)。
運用管理費用(信託報酬)は無料のものはないので、なるべく安いものを選ぼう。投資信託は長期保有することが多いため、意外と無視できないコストになる。
決算回数
基本的に決算回数は少ないほうがよいとされる。
理由は、決算で出た利益は分配金として配られるが、
- 分配せずに運用に回したほうが複利効果が高い
- 分配金には課税される
これらの理由から、分配金が出るたびに運用効率が下がるためである。
純資産総額
その投資信託に、出資・運用されているお金の総額である。
目安としては、50億以上で考えておけばよいでしょう。巷では10億以上や100億以上と様々な目安があるため、おおよその中間値としています。
少なすぎると方針に則った運用が出来ない可能性が出てくるため、純資産総額が少ない投資信託には注意しましょう(絶対にダメというわけではない)。
運用実績
長く運用されているものが望ましい。例えば、同じ指標を目指す投資信託が2つあった場合、一般的には実績が長いほうを選んだ方が無難と言われています。
ただし、最近では「楽天VT」や「楽天VTI」など実績がなくとも前評判の良い投資信託も出てきているので、この項目だけでは一概に判断できません。
運用報告書
運用方針
基本的には目論見書と同じですが、ここでは運用方針が変わっていないか、自分の方針と一致しているかを確認しましょう。
純資産総額
純資産総額の推移を見ましょう。大幅に減っているときは運用に問題がなさそうか確認しましょう。
運用の問題に関してはベンチマークと乖離しているかを確認すれば良いかと思います。
ベンチマーク
運用の目標としている指標とどの程度連動しているかを確認しましょう。
指標通り、もしくは上回っていれば運用は問題ないと考えられます。
下回っている場合は運用に問題がある(端的に言うと下手な)可能性があります。
まとめ
確認すべき項目一覧を再掲
冒頭で記載した確認すべき項目一覧を再掲します。
・運用方針:考えに賛同するか
・運用コスト:コストは安いか
・決算回数:少ないか
・純資産総額:50億以上あるか
・運用実績:何年も実績があるか
・ベンチマーク:乖離していないか
基本的にはここで記載した項目に着目して、投資信託の銘柄選定を行ってもらえればよいと思います。
補足:ランキングは参考になるか
ランキングはあまり参考にならないと考えています。とはいえ、他者がどういった銘柄を選んでいるのかは興味がわくところかと思いますので、 ここでは参考にして良いと思うランキングを紹介しておきたいと思います。それは
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018
です。
これは会社ではなく「投資信託を扱っているブロガーが個人的にオススメする投資信託のランキング」です。 毎年開催されているため、個人的には非常に参考になるランキングだと考えています。
ちなみに2018年版のランキングは以下の記事でも紹介していますので、興味があれば参考にしてください。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018が決定!
また、わたしが実践している資産運用の一覧も以下の記事で紹介しています。